中性脂肪を下げる薬~市販薬から処方薬まで効果まとめ~

中性脂肪を下げる薬は、医師の処方箋が必要な医療用医薬品でしたが、スイッチOTC化によって「市販薬」として売り出されるようになりました。

市販薬で中性脂肪を下げられるのなら、試してみたいと考える方も多いことでしょう。また、病院で処方された薬は、どのようなものなのか知りたい方もいるかもしれませんね。

そこで今回は、中性脂肪を下げる薬について、市販薬から処方薬まで、その効果をまとめました。

ドラッグストアで買える中性脂肪を下げる薬

まずは、ドラックストアで購入できる中性脂肪を下げる薬について見ていきましょう。

スイッチOTCによって医療用医薬品が店頭に

冒頭にもお伝えしたように、スイッチOTC化によって、医療用医薬品が店頭で購入できるようになりました。

2012年12月28日に厚生労働省は、持田薬品の高脂血症治療薬「エパデール」(一般名=イコサペント酸エチル)を、処方箋なしで購入できる市販薬として承認しました。

そして、2013年4月には、医療用医薬品として使われているEPA(イコサペント酸エチル)製剤が、初の生活習慣病関連のスイッチOTCとして販売されました。

OTCとは「Over The Counter」の略で、街の薬局のカウンター越しに売られる薬、つまり市販薬のことです。これまでは医師の判断でしか使用できなかった医薬品を、薬局で購入できるようにしたのがスイッチOTC薬なのです。

大正製薬『エパデールT』

まずは、大正製薬の「エパデールT」を見ていきましょう。

  • 第一類医薬品
  • 成分:イコサペント酸エチル、トコフェロール、ゼラチン、D-ソルビトール、グリセリン、パラベン
  • 容量:42包入(14日分)
  • 用法:用量:1日3回、1回1包を食後すぐに飲む
  • 価格:5,800円

大正製薬「エパデールT」は、持田製薬の高脂血症治療薬「エパデール」のスイッチOTCです。イワシの脂から抽出した、高濃度のEPA製剤となっています。

その有効成分は、純度96.5%の医療成分「EPA」が1包中に600mg配合されています。

<服用してはいけないケース>

狭心症、心筋梗塞、脳卒中と診断されたことがある人、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高血圧症で既に治療中の人や医師の治療を勧められた人は、この薬を服用することはできません。

<副作用>

  • 皮膚症状:発疹、かゆみ、にきび
  • 消化器症状:吐き気、腹部不快感、腹痛、嘔吐、食欲不振、口内炎、腹部膨満感、胸やけなど
  • 呼吸器症状:咳、息苦しさ、息切れ
  • 精神神経系症状:頭痛、めまい、ふらつき、不眠、眠気、しびれ
  • 腎臓症状:顔のむくみ、眼がはれぼったい、尿量が減る、頻尿
  • 血液関係の症状:皮下出血、出血しやすくなる、眼底出血、消化管出血、貧血症状
  • 循環器系症状:動悸

<一緒に飲んではいけない薬>

  • ワルファリン等の抗凝血薬
  • アスピリンを含有するかぜ薬
  • 解熱鎮痛薬
  • 抗血小板薬
  • インドメタシンを含有する鎮痛消炎薬
  • チクロピジン塩酸塩やシロスタゾール等の抗血小板薬(一緒に飲むと、出血傾向を強めすぎてしまうことがあり、危険が伴う)

日水製薬『エパアルテ』

持田製薬の高脂血症治療薬「エパデール」のスイッチOTCとして販売されましたが、2014年9月に発売停止となっています。

医薬品は市販で買えるが、誰でも買えるわけではない

一般用医薬品の中でも、特にリスクが高いものは「第一類医薬品」に分類されます。そして、リスクはそれほど高くないものの、リスクの懸念が全くないわけではない、といった程度のものは「第二医薬品」に区分されます。

「第三医薬品」は、服用することによって体調に影響があったとしても、日常生活に支障をきたすには至らないレベルのものです。たとえば、ビタミン剤や整腸薬などが、第三医薬品に含まれます。

2009年の薬事法改正によって、「第一類医薬品」「第二類医薬品」は、薬剤師のいる店舗での対面販売が必須となりました。

薬剤師のいる薬局での対面販売が必須

中性脂肪を下げる効果を謳っている市販薬は、「第一類医薬品」にしか存在しません。薬剤師が服用対象となる購入希望者を判断して、服用指導や受診勧奨などを適切に行わなければならないため、対面販売が必須となっています。

そのため、研修を受けた「販売認定薬剤師」のいる店舗でしか販売ができないのです。要指導医薬品に指定されているため、インターネット通販などで購入することはできません。

要指導医薬品の販売は、対面販売のみとなっており、薬剤師による書面での情報提供、必要な薬学的知見に基づいた指導が必要という制限があります。

「エパデールT」販売認定薬剤師のいる薬局・薬店には、マツモトキヨシ・ツルハ・イオン・キリン堂・コクミンドラック・スギ薬局などの大型ドラックストアなどがあります。

また、「エパデールT」販売認定薬剤師のいる店舗に限られるため、チェーン店舗のすべてで購入できるという訳ではありません。近くのドラックストアで、取り扱いがあるかどうかを確認してみましょう。

医療機関の診断がないと購入できない

「エパデールT」は、病院に通院するほどではないけど、中性脂肪が基準値よりやや高めの人のみが購入できます。ただし、大正製薬のサイトに掲載されている「セルフチェックシート」で該当する人でなければ、購入することはできません。

セルフチェックシートには、冒頭で以下のように書かれています。

「このお薬の使用は、医療機関を受診された方に限られます。医療機関での保険指導を受けるなど、健康診断・人間ドックの指導に従った対応をお取りください。」

つまり、医療機関を受診して、通院治療を始める必要がないと診断されることが大前提となります。

また、チェック項目としては、以下のようなものがあります。

  • 医療機関を受診したか
  • 検査の結果、中性脂肪値が境界領域に入っていたか
  • 医師からすぐに治療を始める必要はないと診断されたか

しかし、よく考えてみれば、医療機関を受診して、通院治療を始める必要がないと診断された人が、わざわざ市販薬を購入するでしょうか?医療機関を受診するなら、普通に処方箋をもらったほうが楽ですよね。

要指導医薬品にこれほどの制限がある理由には、医師会が反対しているといったこともあるようです。

一定の中性脂肪値を超えていないと購入できない

では、中性脂肪値が境界領域に入っていたかというのは、どのくらいの数値なのでしょうか。

中性脂肪がやや高めの境界値は、150mg/dl~300mg/dl未満となります。

分類 数値 判定
正常値 30~149mg/dl以下
軽度高中性脂肪血症 150~299mg/dl 食事療法や運動療法を開始する
中等度高中性脂肪血症 300~749mg/dl 危険因子があれば薬物療法を行う
高度高中性脂肪血症 1000mg/dl以上 急性膵炎を起こしやすく治療が必須

中性脂肪の基準値は、30mg/dl~150mg/dlとなっています。そして、基準値を超える場合に疑われる病気には、次のようなものがあります。

・基準値よりも高い場合:脂質異常症、糖尿病、甲状腺機能低下症、クッシング症候群、肥満、肝障害など

・基準値よりも低い場合:甲状腺機能亢進症、肝臓病、アジソン病、栄養障害など

病院でもらえる処方薬はハイリスクハイリターン

中性脂肪を下げる処方薬には「フィブラート系」、LDLコレステロールを下げるには「スタチン薬」が使われることが多く、その他の薬は、補助的に使用することが多いようです。

処方薬は、横紋筋融解症(おうもうきんゆうかいしょう)という重篤な副作用を起こすことがあります。横紋筋融解症とは、横紋筋が壊れてしまい、そこから放出された物質が肝臓をはじめとして、さまざまな臓器に影響を与えてしまう病気です。

初期症状としては、覚えのない筋肉の痛みなどがあります。また、血尿のような赤い尿(ミオグロビン尿)が出ることもありますが、このミオグロビンは、腎臓の細い血管が詰まることによって腎不全を引き起こす恐れがあります。

このように副作用が強いため、比較的副作用が危険でないと判断されている、イコサペント酸エチル製剤しかスイッチOTC化されていません。

フィブラート系薬

フィブラート系薬には、ペザフィブラート・リピディル・ベザトール・トライコアなどがあります。

これらは、中性脂肪が脂肪酸に分解するのを促進し、さらに脂肪酸から中性脂肪に合成するのを抑制する働きがある薬です。

LDLコレステロールを下げる作用もありますが、その効果は弱く、LDLコレステロールを下げる目的であれば、スタチン薬が使用されます。

肝臓では、コレステロールやトリグリセリドと呼ばれる、中性脂肪の材料となる物質が生成されます。フィブラートには、コレステロールの合成を阻害したり、中性脂肪を分解したりする働きがあります。

中性脂肪はリポ蛋白リパーゼ(LPL)という酵素によって、善玉コレステロールとなりますが、フィブラートには、LPLを活性化させて善玉コレステロールの生成をサポートする働きがあります。

フィブラート系の薬は、クレストールなどのスタチン系の薬と併用すると、特に横紋筋融解症が生じる危険性が高まります。

PCSK9阻害薬

PCSK9阻害薬には、エボロクマブ・アリロクマブなどがあります。

これは、全身にあるLDLコレステロールを肝臓に集めやすくする薬で、LDLコレステロールをきわめて強力に下げる作用があります。

PCSK9は、血中から肝細胞にLDLコレステロールを取り込む、LDL受容体が存在しています。LDL受容体は、LDLコレステロールとPCSK9と結合することにより、複合体となり、肝臓に取り込まれます。

この複合体は、肝細胞に取り込まれた後、肝細胞内で分解されます。このように、PCSK9はLDL受容体を減らしながら、血中のLDLコレステロールを上昇させるのです。

つまり、PCSK9阻害薬には、次のような作用があることになります。

・LDL受容体を減らすPCSK9を阻害することで、LDL受容体を増やし、血中コレステロールを低下させる

・PCSK9阻害薬が先にPCSK9と結合して、LDL受容体に結合することを防ぐ

・LDL受容体の分解を抑えることで、LDL受容体が増加する

この結果、血中から肝細胞内へのLDLコレステロールの取り込みが促進され、血中LDLコレステロールが低下することになります。

ニコチン酸誘導体

ニコチン酸誘導体には、ユベラN・ユベラニコチネート・コレキサミン・ペリシットなどがあります。

ニコチン酸誘導体は、LDLコレステロールを下げて、HDLコレステロールを上げる効果がある薬で、ビタミンE製剤です。ビタミンEは、血流を改善させるとともに、脂質の分解を促進します。

いわゆるビタミン剤なので、副作用はほとんどない一方、劇的な効果も期待できません。他の薬で十分な効果がなかった場合に、追加されるような薬です。

ニコチン酸は、中性脂肪の分解を促したり、コレステロール値の低下や悪玉コレステロールの量を減らしたりする働きがあります。

ニコチン酸は、欧米で脂質異常症の治療に昔から使われてきました。日本ではニコチン酸は使われていませんが、ニコモール・トコフェロールニコチン酸エステルや、ニセリトールなどのニコチン酸誘導体と呼ばれる成分が使われています。

体内には、ニコチン酸受容体という機関があり、そこにニコチン酸が働きかけることによって、脂肪組織での脂肪分解が抑制されます。すると、脂肪組織から肝臓へ移動する脂肪酸の量が減少し、超低比重リポタンパク質(VLDL)の生成が抑えられます。

VLDLは、エネルギーが中性脂肪に変換させる際に生成される物質です。中性脂肪を血液中に溶け込ませて、体内に運びやすくする働きがあります。いわば橋渡しのような役割をしているのです。

また、VLDLは、悪玉コレステロール(LDL)の原因にもなる物質です。つまり、VLDLの生成が抑えられるため、ニコチン酸誘導体は、中性脂肪と悪玉コレステロールの両方に効き目があります。

ニコチン酸誘導体には、副作用はほとんどありませんが、まれに肌が赤くなることや、火照りが出ることがあります。これは、ニコチン酸誘導体によって、血行が良くなるために起こる副作用です。

EPA・DHA製剤

EPA・DHA製剤には、エパデール・ロトリカなどがあります。これは、大正製薬の「エパデールT」のもとになった薬です。

EPA・DHA製剤は、その名の通り、サバやイワシなどの青魚に豊富に含まれる、血液をサラサラにするEPAやDHAを配合したものです。EPA・DHAは、サプリメントとしても販売されていますが、医薬品の場合には配合量が断然多く、効果も証明されています。

高中性脂肪血症と低HDLコレステロール血症の両方を診断された患者に対して、EPAを飲んだ人と飲まなかった人を比べると、5年後の心臓病の発生率について、飲んだ人の方が53%も低いという調査結果も出ています。

EPAは、血小板の凝固作用を抑制する働きがあり、血管内で血栓ができにくい環境を作るため、動脈硬化をはじめとした心疾患に有効とされています。

EPAは、青魚に多く含まれている自然由来の成分ですので、副作用はほとんどありません。ただし、過剰摂取で血小板の凝固を抑制する効果が効きすぎてしまうと、止血しづらくなることもあります。

これは、1日のEPA・DHA摂取量の目安1,000mgを過剰に超えることがなければ、問題はありません。

薬に含まれるEPA量は、サプリと段違い

薬のEPA量について、サプリと比べてみましょう。

<EPA製剤のEPA・DHA含有量>

  • ロトリガ:EPA930mg+DHA750mg(1日量2g中)
  • エパデール:EPA1,800mg(1日量1.8g中)

<EPAサプリのEPA・DHA含有量>

  • DHC「DHA30日分」:EPA110mg+DHA510mg
  • 大正製薬「大正DHA・EPA」:EPA200mg+DHA400mg

薬のEPA量は、サプリと段違いに多いことが分かりますね。

コレステロールを下げる薬は、誰でも買える市販薬

中性脂肪を下げる効果を謳った市販の薬は、第一類医薬品しかありませんが、コレステロールを下げる働きを謳った薬は、第三医薬品もあります。

第三医薬品は、一般用医薬品の中でも、健康上のリスクが低い医薬品です。

たとえば、ビタミン剤や整腸剤などが、第三医薬品に含まれます。第三医薬品に限っては、薬剤師の監督下になくても販売可能とされていますので、コンビニでの販売や通信販売なども可能となっています。

コレステロールを下げる市販薬でも、同じタイプの商品であれば、会社名と名前が違うだけで、含まれている内容はほとんど同じものになっています。

①パンテチン、大豆油不けん化物 、酢酸d-α-トコフェロールが主成分のタイプ

②大豆油不けん化物 、酢酸d-α-トコフェロール が主成分のタイプ

③リボフラビン酪酸エステルのタイプ

④ビタミン製剤を使用することで血流をよくするタイプ

以前は医薬品だったものが、市販品として薬局でも買えるように販売が許可されたものですから、元になった医薬品が同じなので、成分が似通るのも当然と言えます。

コレステロールを下げる事は、中性脂肪を下げる事につながる

コレステロールを下げるということは、中性脂肪を下げることにもつながります。

これは、中性脂肪が単体で血液中を移動できないことに理由があります。

中性脂肪が血液中を移動するためには、VLDLという物質に変化する必要があります。VLDLは、中性脂肪と悪玉コレステロールが一緒になることで合成されます。

中性脂肪がVLDLになるためには、悪玉コレステロールが必要ということなのです。

そのため、中性脂肪が多いほど、悪玉コレステロールが必要となり、中性脂肪と悪玉コレステロールは比例関係にあるということになります。

つまり、悪玉コレステロールを減らすことが、間接的に中性脂肪も減らすことになるわけです。

パンテチン・大豆油不鹸化物・酢酸d-α-トコフェロールが主成分のタイプ

パンテチン・大豆油不鹸化物・酢酸d-α-トコフェロールが主成分のタイプには、以下のような商品があります。

  • 久光製薬『コレストン』
  • 第一三共『ユンゲオール3』
  • シオノギ製薬『ローカスタ』
  • メディスンプラス『コレステワン』
  • 薬王製薬『スラートンIII』
  • 日邦薬品工業『コレスゲン』
  • 三九製薬『コレスパン』

パンテチンは、肝臓のコレステロールの代謝を促し、血液中のコレステロールを取り除く働きがあります。また、パンテチンは高脂血症治療として処方される薬にも配合されている成分ですので、高い効果が期待できます。

加えて、大豆から抽出された大豆油不けん化物が、小腸でコレステロールの吸収を阻害します。さらに酢酸d-αトコフェロールは、天然ビタミンEで、過酸化脂質の生成を抑えて血行を良くする働きがあります。

ただし、主成分のパンテチンは、体内で不足することはないため、摂取しても意味がないことも言えます。

パンテトン酸が体内で欠乏することで、脂肪などが分解されなくなりますので、パンテチンが悪玉コレステロールを下げる効果的な働きがあることは確かですが、多ければ多いほど働きがさらに強くなるというわけではありません。

パンテトン酸は、血液中に一定量さえあれば、悪玉コレステロールを下げる能力はたいして変わりません。また、普通の食生活を送っている人は、パンテトン酸が不足することもほとんどありません。

そのほかには、大豆油不鹸化物・酢酸d-α-トコフェロールだけを主成分としたタイプも存在します。

  • エスエス製薬『コレステガード』
  • 原沢製薬工業『エパシオン』

ポリエンホスファチジルコリンが主成分のタイプ

ポリエンホスファチジルコリンが主成分のタイプには、以下のものがあります。

・アルフレッサファーマ『シンプトップ』

ポリエンホスファチジルコリンは、大豆に含まれる成分で、コレステロールの代謝回転を調節する作用があります。

大豆ポリエンホスファチジルコリンは、大豆より抽出されたリン脂質です。リン脂質は、天然の界面活性剤の一種で、水と油を混ぜ合わせることでできます。

リン脂質を構成するリン酸と脂質のうち、リン酸は水に溶けやすい親水性、脂質は油に溶けやすい親油性ですので、この作用によって肝臓についた脂質を取り除くことや、体内の脂質をコントロールする働きがあります。

リボフラビン酪酸エステルのタイプ

リボフラビン酪酸エステルのタイプには、以下のようなものがあります。

  • 小林製薬『ドルチトール』
  • 佐藤製薬『ラングロン』
  • 浅田飴『スリムノール』

リボフラビン酪酸エステルは、血液中の脂質を減らす2つの働きがある有効成分です。血液中のコレステロールの過剰な吸収を防いでくれます。

また、血管や血液の中にある、余分なコレステロールを体外に排出してくれます。

漢方薬は、効果こそ控えめだがリスクも少ない

漢方を処方する東洋医学は、病気の自覚症状のない、いわゆる「未病」の状態の人を、健康な状態に戻していくことを得意とする治療方法です。

漢方薬というのは、東洋医学の理論に基づいて、自然の生薬を配合して作られています。

病気に対する抵抗力を高めて、身体全体の機能を高めるのが漢方薬です。一方、病気に対する症状を、ピンポイントで改善できれば良いというのが西洋薬です。

西洋薬の場合は、処方された薬を飲むことで、とりあえず中性脂肪の数値を簡単に下げることはできますが、漢方薬は服用しても、西洋薬のようにすぐ中性脂肪の数値を下げることはできません。

極端に中性脂肪の数値が高く、危険領域にある場合には、漢方薬では対処しきれません。漢方薬は、効果に即効性はないものの、西洋薬とは違い、少しずつ中性脂肪が溜まりにくい体質へと改善していくのです。

中性脂肪を下げる漢方薬として有名なのは、「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」です。これは、18種類の生薬が使われており、汚れた血液やドロドロした血液を浄化する作用があります。

小林製薬『ナイシトール』

小林製薬の「ナイシトール」は、防風通聖散乾燥エキスを主成分としています。防風通聖散は、脂肪細胞を活性化することで、脂肪の燃焼をサポートします。

脂肪が燃焼する仕組みとして、脂肪細胞が脂肪を遊離脂肪酸に分解して燃焼するという流れになっています。

防風通聖散には、身体の中に存在する水分のめぐりを良くする効果があり、便秘の改善や肥満の解消といった効果が期待できます。特に、痩せにくくなってきたという中高年の人にオススメです。

ナイシトールには防風通聖散のほかにも、身体を温めて代謝を向上させるトウキや、内臓機能を活発にするセンキュウ、肝機能を向上させるオウゴンなど、豊富な生薬成分が配合されていますので、体内の機能を向上させて脂肪がつきにくい体質に改善していきます。

ただし、虚弱体質の人、胃腸の病気や循環器系の病気、腎臓病、甲状腺機能亢進症などがある人は、使うことができません。

中性脂肪を下げるなら、薬に頼らないこと

中性脂肪を下げるために、安易に薬に頼らないということも大切です。市販薬を購入して飲むということは、自己責任で行う必要があります。

市販薬を買って飲むことは自己責任

コレステロールが高い場合、食事療法をメインとして、その補助のために市販薬を活用することがオススメです。もちろん、食事や運動だけで正常化するのがベストです。

もし、糖尿病や腎臓病などの疾患がある場合には、動脈硬化のリスクが高まるため、市販薬であってもかかりつけの医師に必ず相談をすることが大切です。

薬をやめれば、元に戻ってしまう

薬というのは、飲んでいる間しかLDLコレステロールや中性脂肪は下がりません。高脂血症治療薬を服用する目的は、あくまでも心筋梗塞や脳卒中などの致命的な症状を防ぐためです。

基本的には、薬を飲まなくても低い中性脂肪値を維持できるように、生活習慣の根本的な改善が必要です。

薬に頼らない、根本的な生活習慣の改善方法

では、薬に頼らないための、根本的な生活習慣の改善方法について見ていきましょう。

中性脂肪の原因を控える食事療法

①中性脂肪の材料となる食事内容を見直しましょう。

  • 食べる量を控えるもの:肉の脂身、乳製品、卵黄、アルコール
  • 食べることを推奨するもの:魚類、大豆製品、野菜、果物、未精製穀類、海藻

②カロリーを過度に摂取しないようにしましょう。

・中性脂肪=(摂取カロリー)-(消費カロリー)

消費カロリーよりも摂取カロリーが多い場合には、中性脂肪が増えてしまう原因となりますので、カロリーコントロールを心がけましょう。

③飲酒はほどほどにして、節酒しましょう。

アルコールのカロリーは思った以上に多いものです。過度の飲酒は中性脂肪を増やす原因となりますので、適度な飲酒を心がけましょう。

中性脂肪を燃やして減らす運動療法

中性脂肪を燃やすには、運動がとても効果的です。

①毎日30分以上、週180分以上の、中程度強度の運動を行いましょう。

運動開始から20~30分後から、ようやく脂肪が燃焼されていきます。そのため、できるだけ30分以上、毎日継続するのが理想的です。

毎日運動を行うのは難しいのであれば、週に3回程度でも大丈夫です。目安としては、週に180分以上の運動です。

②有酸素運動を行いましょう。

激しい動きを短時間で行う無酸素運動ではなく、適度な動きを長時間続ける有酸素運動がオススメです。

  • ウォーキング
  • スロージョギング
  • 社交ダンス
  • 水泳
  • サイクリング など
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