睡眠不足も脂質異常症や糖尿病を引き起こす原因の一つとなる

寝不足生活習慣病として知られている高血圧症、糖尿病、高脂血症などといった疾患がありますが、日本では近年、患者数が増えてきています。
平成26年の時点で

糖尿病 316万6000人
高血圧性疾患 1,010万8,000人
高脂血症 206万2,000人

となっています。
また、動脈硬化が原因と思われるものも含まれている疾患としては、
心疾患 172万9,000人
脳血管疾患 117万9,000人

と、患者数の多さがわかると思います。
疾患を患ってしまったらこれ以上、症状を進行させないように対策する必要があります。

しかし、努力はしているけど、なかなか思うように症状が改善できないという患者さんがいるのも事実です。

そこで、今行っている対策を再び見直してみましょう。

生活に欠かせない活動があります

睡眠生活習慣病で必要な部分といえば食生活が大きな割合を占めると思います。

人間の体は食べ物から出来ているといっても過言ではありません。

ですが、食事を気をつけているけど、生活習慣病になってしまった、食事に気をつけているのに思うように数値が改善しない・・・と悩んでいる方が多いようです。

それでは運動を取り入れたほうが効果的なのでは?という事で、運動を取り入れる事もあると思いますが、それでも思うように良い結果にならない事もあります。

そこでもう一つの生活習慣に目を向けてみて下さい。
それは「睡眠」です。

生活習慣病の指摘をされている人の多くに睡眠時間が充分に取れていないという事がわかっています。

同時に抑うつ状態があるという患者さんも割合的に多くいることがわかってきました。

睡眠をしっかりとらないと出てくる問題

寝不足「睡眠時間が短いと起きている分、つい食べてしまうから太ってしまう」
確かにこの原因も考えられます。

ですが、食べるといった点だけではなく睡眠時間自体が肥満のリスクと関係してきます。

アメリカのコロンビア大学では睡眠と体重の比較研究がおこなわれました。
その結果によると平均睡眠時間が7時間のグループに比べて短いグループほど肥満度が高くなり、割合が以下の結果になっています。
6時間のグループ 3%
5時間のグループ 50%
4時間以下のグループ 73%

このように7時間の睡眠グループに比べて4時間以下しか眠っていないグループでは70%以上も肥満の割合が増えてくるという事でした。

なぜこのような結果になってしまったのでしょうか?
実は睡眠時間が短くなるとホルモンの分泌に変化が起きているせいだと言われています。

レプチン
脂肪細胞から分泌されるホルモンです。
代謝を上げたり食欲を抑える働きに関わっています。
睡眠時間が短くなるとレプチンの分泌量が減る事がわかっています。

グレリン
胃から分泌されるホルモンで、食欲が増えたり血糖値を上げる働きに関係しているホルモンになります。
睡眠時間が短くなるとグレリンの分泌量が増える事がわかっています。

これらの2つのホルモンが影響して睡眠時間が短くなると以下の可能性が出てきます。

  • 代謝が落ちる
  • 食欲が出て食べ過ぎる傾向にある
  • 血糖値が上がりやすくなる

睡眠時間の違いだけで太りやすい傾向、そして血糖値のコントロールに関係してきますので、睡眠時間をしっかりと取る事はとても必要だという事になります。

睡眠不足では他にもこのような可能性が

お医者さん睡眠時間が短いと太りやすく、血糖値が上がりやすいというのはわかりましたが、実は他にも色々なリスクが出てきます。

  • 血圧が上がりやすくなるので心臓に負担がかかる
  • 肌が老化しやすい
  • ストレスが溜まりやすい
  • うつ病のリスクがある
  • 自律神経のバランスが崩れ、免疫力が落ち、がんを含む病気のリスクがある
  • 集中力の低下

このように全般的な病気や体の不調のリスクが出てくるという事になりますので、睡眠時間を確保する事は健康管理上、そして生活習慣病を改善するためにはとても大切だといえます。

どのぐらいの睡眠がベストなのか

睡眠時間をしっかりと取るようになると、ホルモンバランスも落ち着くようになります。
結果、代謝のバランスも良くなり、食欲のコントロールも期待でき、血糖値の状況も改善できる可能性が高くなります。

ですが、睡眠時間を取りすぎると今度は心臓や血管に負担がかかるという可能性も出てきますので、適度な睡眠時間は禁物です。
大体、7時間前後というのを目安にして睡眠時間を取るようにしてみましょう。

食生活の改善は当然、必要になります。

これまでに食生活の改善は行っていると思いまずが一度確認しておきましょう。
食生活は生活習慣改善において重要な割合を占めてきますのでしっかりと管理していく必要があります。

  • ご飯、パン、麺などの炭水化物は食べ過ぎず量を守る
  • 野菜、キノコ、海藻類などを積極的に食べる
  • 揚げ物などの脂っこい食事を避ける
  • 外食、スナック菓子などを避ける
  • アルコールは飲みすぎない

これらの基本的な部分は守っていくように心がけておきましょう。

質の良い睡眠を得るようにしましょう

寝るためにアルコールを利用しているという方もいらっしゃるようですが、健康上、あまりアルコールの摂取量を増やすというのもよくありません。
そこでいくつかポイントがあるので試してみるのも良いと思います。

  • 寝る時間帯を決めて習慣づける
  • ストレスは発散させましょう
  • 適度な運動を心がける
  • 人によっては昼寝を取り入れても良いです
  • 朝、起きてから日光浴をする
  • 寝る前にゆったりとリラックスする時間帯を取りましょう
  • 枕や寝具は快適に使えるものを選ぶ

これらを実践していく事で徐々に体内時計の調整をして規則正しい時間帯での睡眠も期待できるようになります。
食生活だけではなく、睡眠時間にも気を配るようにしてみると意外と体調に違いが出てきます。
これからの生活習慣病改善法の一つとして考えてみて下さい。

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