中性脂肪が増えると動脈硬化につながるリスクを高める

動脈通常、健康的な血管というのはしなやかで血液をスムーズに運べる状況になっています。。

ですが、この健康的な血管の状態から異常を起こしてしまう疾患として動脈硬化があります。

名前自体はよく聞いた事があるという位、広く知られていはいますが、具体的に動脈硬化がどのような疾患だという所まで理解している人は少ないようです。

動脈硬化の原因は様々ではありますが、その中の一つに中性脂肪があります。
この中性脂肪がどのように動脈硬化を高めるリスクがあるのでしょうか?

中性脂肪はどのように増えていくか?

中性脂肪中性脂肪は私たちが食事をした際に体に入ってきた食べ物を消化していき、消化された食べ物はブドウ糖や活性型アミノ酸になり、小腸から血液に入っていくことになります。

血液中に入った栄養素は体を作る材料として取り入れられ、ブドウ糖は私たちの体を動かすためのエネルギー源として利用されています。

ですが、エネルギーとして使い切れずに余ったブドウ糖などは肝臓で遊離脂肪酸と合成して中性脂肪になってしまいます。

悪いイメージばかりですが中性脂肪はエネルギー源として、他にも体温の維持や内臓を守るといった役割がありますので、適度に欠かせないものになります。

しかし、中性脂肪は増えすぎる事で様々な悪い影響が出てくるのです。

中性脂肪値が高くなる原因

食習慣血液検査などで中性脂肪値が高いといわれる事がありますが、複数の原因が考えられます。

食生活、習慣
中性脂肪値が高くなる原因として多いのがこの原因です。

食事の際に食べる量が多くなる事から糖質、脂質の摂取量が多くなると、消費しきれない中性脂肪が多くなり、皮下脂肪や内臓脂肪が増えてきたり、血中ではリポたんぱく(トリグリセリドも含む)として一緒に血液の中に溜まった状態になります。

遺伝
滅多に見かけませんが一部、遺伝による原因もあります。(原発性高脂血症)
原発性の場合は食事などに気をつけていても高脂血になりやすいです。

他の疾患
糖尿病の患者さん、そして腎不全などで人工透析をしている患者さんは中性脂肪が高くなりやすくなります。

薬の服用
ステロイドやピルなどの避妊薬、一部の利尿剤では中性脂肪が増加する事がわかっています。

中性脂肪でも動脈硬化のリスクが高くなります

isya003よく動脈硬化に関してはコレステロールが高い人は注意したほうがよいというのを聞くと思います。
ですが、中性脂肪が高い人でも注意しなくてはいけません。

中性脂肪が増える事でLDL(悪玉コレステロール)も増加する傾向にありますので、HDL(善玉コレステロール)が減り更にLDLが増加するといった悪循環になってしまうためです。

これだけではありません。
中性脂肪値(TG)が150mg/dl以上になるとLDL(悪玉コレステロール)粒子が小さくなり、酸化しやすくなります。

この酸化したLDLは血管の壁に入り込み、こぶを形成してしまいます。
こぶが出来る事で血が流れにくくなり、更にコレステロールがたまりやすくなります。

以上のような原因により、血管がしなやかに対応する事が出来なくなり、だんだんと硬くなっていくことになります。

血管が硬くなっている間に血管内で更なる炎症も起こしやすくなり、この炎症や傷ついた場所を治す為に出来た血栓の場所にまた更なるコレステロールが沈着してたまるといった状況になるのです。

動脈硬化が進行していくと

  • 血管の通り道が部分的に細くなる
  • 細くなった部分は詰まりやすくなる
  • 血管自体が硬く、柔軟に対応できなくなる
  • 血管が硬くなると傷も出来やすくなるため血栓も出来やすくなる

といった状況になっていきます。

このように動脈硬化はあなたの気がつかないところで静かに進行していきます。
「中性脂肪が高かったけど症状も出ていないし大丈夫」と思っていると突然、心筋梗塞や脳梗塞といった深刻な症状が出てしまうのです。

普段からの健康診断は重要

中性脂肪値が高いと動脈硬化が起こるリスクが上がるというのがお分かりいただけたかと思います。
これからはコレステロールだけではなく、一緒に中性脂肪にも注意を払うようにしましょう。

血液内の中性脂肪値はトリグリセライド値(TGと表示されている場合もあり)でわかります。
この中性脂肪値は健康診断、メタボ検診などで血液検査をしないとわかりません。

中性脂肪の数値は高くても症状が出ないので、定期的に検診を受けて数値を把握しておくという事が大事な対策となります。

基準値としては150mg/dl以上になると高いといわれるのですが、この記事を読んでいる方の中には「もうすぐ基準値を超えそうだけど、実質は超えていないからまだ大丈夫」という数値になっている方もいませんか?

もし、予防や対策を心がけるようであれば、基準値の上限に近くなってきている場合は早めに対策しておいたほうが良いでしょう。

トリグリセライド値(TG)が130mg/dlを越えたあたりから実はHDL(善玉コレステロール)の数値が下がってくる傾向にあります。

その分、LDL(悪玉コレステロール)が増えやすい環境でもあると考えられるので、トリグリセライド値(TG)が130mg/dlを越えたあたりから、食事内容に気をつけるといった心がけをしたほうがよいでしょう。

早めの対策をする事で深刻な疾患を避けられるようにしてください。

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