飽和脂肪酸の多い食品は肥満を招く?脂っこいものをたくさん食べる危険性

食事の欧米化私たちの体の健康は主に普段の食生活から成り立っています。
ですが、ここ最近の日本の食卓事情はパン食が増え、全体的に欧米化の食事内容が増えてきています。

和食と呼ばれる食事スタイルやメニューも段々姿を消しつつあります。
また、ストレスが多い生活からの暴飲、暴食が増え、カロリーや栄養の摂取量も多くなってきています。

そのため、肥満傾向の方が多く見られたり高血圧、高血脂症、糖尿病といった生活習慣病が増えてきているのも事実です。

日本人に増えている生活習慣病を予防するためには食生活の改善が必要となります。

特に高血脂症のような中性脂肪、コレステロールといった数値が高い状況は続いてしまうと動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞といった危険な病気のリスクが高くなってきます。

このような生活習慣病の改善をする際で特に気をつけたい成分があります。
それは油脂類の「飽和脂肪酸」です。

よく体に良い油などの話の際に

  • 飽和脂肪酸
  • 不飽和脂肪酸

という言葉を聞いた事がある方もいると思います。

ダイエットなどをする際には不飽和脂肪酸を摂取したほうが良いというのは聞いた事がある方もいそうですが、飽和脂肪酸は体に悪いとは聞いていてもどのように悪いのか、どんな脂分なのかまではご存知でしょうか?

飽和脂肪酸について

バター体に良くないとは言われていても飽和脂肪酸は人間にとって必要な三大栄養素となる脂質の成分の1つでもあります。

主に動物性脂肪などが当てはまり、バターやラード、ヘットなどは飽和脂肪酸になります。
中でも肉類や乳製品は比較的飽和脂肪酸が多く含まれている食品になります。

飽和脂肪酸はエネルギーとして活用される他、あまり良くない効果としてコレステロールを上げてしまうという効果があります。

どのような食品に多く含まれていますか?

サラダ油油脂類
パーム油、ヤシ油、ココナツ、ラード、ヘット(牛脂)、ショートニング、バター、

肉類
牛肉(脂身)、豚肉(脂身)

卵、乳製品
乳脂肪クリーム、チーズ、卵の卵黄

注:マーガリンは植物性の油をバターのように加工している食品になります。
植物油を使用している事から飽和脂肪酸に見えないかもしれませんが、加工の際に飽和脂肪酸を多く含む食品になっています。
なので、「マーガリンは植物性だからヘルシー」とは考えずに控えるようにしたほうが良いでしょう。

このように私たちが普段、好んで食べる食品に比較的、飽和脂肪酸が多く含まれている傾向になります。

知っておきたい飽和脂肪酸の特徴

お医者さん普段から調理した事があると分かりやすいのですが、脂身部分と一緒に調理をする事で脂分が溶け出てきます。

調理中やまだ温かいうちは液体状なのですが、料理が冷めたり、調理器具を水につけておいた時や煮物などを冷蔵庫に入れるなど、低い温度の状態になった時に、脂が白く、固まっている状態を見た事があると思います。

飽和脂肪酸は温度が低いと固まる傾向があるので常温では固体化します。

高温だと脂が溶けていますが、これが人間の体温ではどうでしょうか。
人間の体温はそれほど高温ではないため、比較的固まりやすい温度ともいえます。
体の中に取り込まれた飽和脂肪酸は固まりやすいため、血の濃度が上がりやすくなってしまいます。

このように、脂っこい食べ物を多く食べると飽和脂肪酸の摂取バランスが多くなるために肥満の原因にもなります。
他にも血中の脂肪、コレステロール値が上がりやすくなり、動脈硬化になるリスクも上がり、進行していくと心筋梗塞、脳梗塞といった血栓による梗塞が起きる可能性が高くなるのです。

全く摂らないのも問題

このように考えると飽和脂肪酸は体に悪い!と捉えて全く摂らないという極端な考え方になってしまう方も出てくるかもしれませんね。

実は飽和脂肪酸は全く摂らないというのも良くない事を覚えておいて下さい。
飽和脂肪酸は摂取する事でメリットになる事もあるのです。

脂肪の蓄積を防ぐ
飽和脂肪酸の中には中鎖脂肪酸に分類されるものがあります。
パーム油、ヤシ油、ココナツなどが当てはまります。

中鎖脂肪酸の場合、肝臓に運ばれてから脂肪に変換される事はなく、すぐにエネルギーとして利用される事から脂肪として吸収されにくい油になります。
なのでこれらの油脂類を中心に適量の飽和脂肪酸を摂取するという方法も良いでしょう。

脳出血のリスク
飽和脂肪酸には血管を強くする働きがあり、全く摂らないで不足していくと血管自体が弱くなっていきます。
そして血管が弱まるということは脳内の血管も破れやすくなるということでもあり、脳出血になる可能性も高くなりますので、飽和脂肪酸は体にとって必要な脂肪酸となるのです。

摂取バランスが大事

飽和脂肪酸は摂りすぎる事で肥満につながり生活習慣病のリスクも高くなります。
逆に全く摂らないのも脳出血のリスクが高くなってしまうので、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸を適度に摂取する事が大切です。

飽和脂肪酸(3):一価不飽和脂肪酸(4):多価不飽和脂肪酸(3)という割合が良いといわれています。

飽和脂肪酸は動物性の脂、一価不飽和脂肪酸ではオリーブオイルやサフラワー油、多価不飽和脂肪酸は大豆油、ひまわり油や魚の油などが当てはまります。

カロリーでは、厚労省の「日本人の食事摂取基準」によると、摂取カロリーのうちの7%以下と目安が設定されています。
例えば1600kcalの場合、7%は112kcalになります。

他の油脂類も含め、適度にバランスよく摂取するようにしましょう。