中性脂肪を下げる病院は何科?~検査から治療方法まで完全レクチャー~

中性脂肪を下げる病院は何科?~検査から治療方法まで完全レクチャー~

健康診断の結果で中性脂肪値が「要精密検査」「要治療」となっていた場合には、心配も高くなりますね。では、中性脂肪が高かった場合には、何科の病院に行けばよいのでしょうか。

今回は、中性脂肪が高い場合の治療を受ける病院や、検査から治療方法まで解説をしていきます。

中性脂肪の場合、病院は何科を受診するべき?

中性脂肪の場合、病院は何科を受診するべき?

健康診断での中性脂肪の判定が、「要治療」「要精密検査」などとなっていたら、まずは医師の診察や再検査を受けることが大切です。

要治療の場合は内科の病院を受診しましょう

「要治療」「要精密検査」の場合には、まずは内科の病院へ行きましょう。一般内科で良いですが、循環器内科・内分泌代謝科などがあれば、そちらへ行くと良いですね。

受診が必要な中性脂肪値はどのくらい?

受診が必要な中性脂肪値はどのくらい?

では、受診が必要となる中性脂肪値は、どのくらいなのでしょうか。

基準値の150mg/dlを超えた時点で受診しましょう

中性脂肪値は、基準値の150mg/dlを超えた時点で受診をするようにしましょう。

日本動脈硬化学会による中性脂肪値の基準値は、30~149mg/dlとなっており、150mg/dlを超えた場合には、異常値となりますので、治療などを行う必要が出てきます。

・軽度高中性脂肪血症

150~299mg/dlの場合、食事療法や運動療法を開始する

・中等度高中性脂肪血症

300~749mg/dlの場合、危険因子があれば薬物療法を行う

・高度高中性脂肪血症

750mg/dlを超える場合、薬物療法での治療が必須

30mg/dlを下回る場合も異常値になります

中性脂肪値は、最低基準値である30mg/dlを下回る場合も、異常値となります。

・低中性脂肪血症

29mg/dl以下の場合、栄養不足が疑われる

コレステロール値にも注意しましょう

また、中性脂肪値が基準値を超えている場合には、コレステロール値の基準値も超えている可能性がありますので、こちらも注意をする必要があります。

  • LDLコレステロールが140mg/dl以上の場合、高LDLコレステロール血症
  • HDLコレステロールが40mg/dl未満の場合、低HDLコレステロール血症

そもそも中性脂肪値はどうやって検査する?

では、そもそも中性脂肪値は、どのような検査を行うのでしょうか。

健康診断などの血液検査で測定できます

中性脂肪の検査については、絶食の状態で採血をし、血液検査で測定をします。近くの内科でも実施できます。

ほとんどの病院では、保険適応となります。保険適応の場合には、初診料を除いて血液検査のみで、2,000~3,000円前後という金額になることが多いでしょう。

ただし、診断書作成目的となると1万円程度、人間ドックだと5~10万円程度の費用がかかります。

また、日本赤十字社で献血をすると、無料で受けられる血液検査サービスがありますが、こちらでは、中性脂肪は検査項目に含まれません。

ちなみに、健康診断の検査結果では「TG」などの記号で表示されています。

血液検査キットなど、自分で検査する方法もあります

通販などで、血液検査キットを購入し、自分で検査をする方法もあります。

・血液検査キット

検査キットで数滴の血液を絞り出し、指定の方法で検体を郵送すると、後日検査結果が自宅に送られてきます。検査キットの値段は5000~8000円程度となっています。

・脂質測定装置

検査キット同様に専用器具を使用し採血し、機器に付着させることで中性脂肪値などを測るものとなります。こちらは、1台十数万円程度しますので、あまり現実的ではないですね。

血液検査は空腹時に行うようにしましょう

中性脂肪値は、食事の影響が出やすい検査となります。中性脂肪の検査前は、12時間以上の絶食が必須です。特に、食後2時間は空腹時に比べて、1.5倍程度も中性脂肪値が上がってしまいます。また、ピークは食後4~6時間後とされています。

中性脂肪の基準値も空腹時を前提に設定されていますので、検査前は12時間以上の絶食をすることが大切です。

検査の前日も暴飲暴食はNGです

12時間は絶食するから大丈夫といって、検査の前日に暴飲暴食することは避けましょう。アルコールと高脂肪の食事を一緒に摂った場合、食後12時間は中性脂肪値が高い状態が持続しています。そのため、本来の数値を検査することができません。

検査前日は、標準的な和食がオススメです。また、食事内容も油っこい食事は避けるようにし、飲酒も控えるようにしましょう。

血液検査の前に飲んではいけない飲み物

脱水症状を防ぐためにも、水分の補給は十分に行ってください。血糖値など、その他の検査にも影響がでないように、砂糖入りの甘い飲み物などは控えることが大切です。

また、緑茶やコーヒーなどのカフェインが入った飲み物は、利尿作用があるためおすすめできません。

検査当日は、水や番茶など、検査に影響のないで水分を補給して脱水を予防するのが良いでしょう。

検査を行う前は内服薬にも注意

血液検査では、薬の影響も受けやすいので、内服薬にも注意が必要です。

薬を内服されている方は、次のことに注意しましょう。

  • 降圧剤の服用は朝一番にしましょう
  • 血糖値を下げる薬は、検査後の食事を摂る直前に内服するようにしましょう。

また、検査前の薬の内服については、主治医に確認をとることが大切です。

中性脂肪が高いと、どのような病気にかかる?

では、中性脂肪が高いと、どのような病気にかかる恐れがあるのでしょうか。

中性脂肪は動脈硬化の原因になります

まず、中性脂肪が高い場合、動脈硬化の原因となります。また、中性脂肪が増加すると同時に、血液中のコレステロールも増加します。この状態になると、血管内に沈着を起こすことになります。

この沈着によって、血管は徐々に狭くなったり、硬くなったりして、血液が栄養をうまく運べない状態となるため、特に心臓への負担が大きくなってしまいます。

また、血液中の中性脂肪が高い場合には、ドロドロ血液となってしまうので、血管内を血液がスムーズに流れることができません。

このように、動脈硬化は血管の機能を失わせるとともに、心臓をはじめとした臓器の機能を低下させることになります。

中性脂肪が高い場合に考えられる病気

動脈硬化が引き起こす病気としては、次のようなものがあります。

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

また、中性脂肪が高い場合に考えられる病気としては、次のようなものがあります。

  • 脂肪肝性肝炎
  • 肝硬変
  • 肝臓がん

中性脂肪が低すぎる場合も病気の可能性があります

中性脂肪が低すぎる場合にも、病気の可能性があります。

・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

発症すると、体重が減ったり、中性脂肪やコレステロールが著しく低下したりします。

中性脂肪は人の体にとって必要なものでもあり、筋肉や心臓を動かすエネルギー源となります。体温を一定に保つ役割や内臓を守る役割もあるのです。

中性脂肪値が低すぎる場合にも、病気が隠れている場合がありますので、病院で受診することが大切です。

病院では、どのような方法で中性脂肪を下げる?

中性脂肪が高すぎる場合には、薬物療法を行うこともあります。薬物療法は、医師の処方の下で服用するものです。

中性脂肪を下げる薬を用いた薬物療法

中性脂肪値が高すぎる状態の場合には、薬を用いて中性脂肪を下げることがあります。

中性脂肪の薬では、肝臓で働いて直接的に中性脂肪の合成を減らす効果のあるものや、中性脂肪の分解を促進して中性脂肪を減らす効果のあるもの、またEPAなどを用いて、中性脂肪を減らす働きのあるものなどがあります。

それぞれの状態によって、処方される薬も異なってきます。

薬物療法にはデメリットが伴います

薬物療法は、薬で中性脂肪を下げる効果がありますが、デメリットも伴います。

薬によっては副作用などがあり、胃の不快感や胆石のリスクが増加する、筋肉痛などがある、脱力感が伴うなどの症状が出ることもあります。

こうした副作用があるため、治療がつらいと感じることもある可能性があります。

軽症であれば、生活習慣の指導だけで改善できます

中性脂肪が軽症の場合には、生活習慣の指導だけで改善することもできます。その方法には、食事療法・運動療法などがあります。

摂取カロリーを減らす食事療法

中性脂肪が増える原因としては、飲み過ぎや食べ過ぎなどです。こうした暴飲暴食によって、エネルギーとして消費されなかった脂質や糖質が中性脂肪に変化してしまうため、まずは食生活の見直しを行うことになります。

・食事による摂取カロリー量を減らす

摂取カロリーよりも消費カロリーが少なければ、中性脂肪がたまる原因となりますので、食事による摂取カロリー量を減らすことが大切です。

摂取カロリーが消費カロリーよりも低ければ、中性脂肪は自然と下がってくるでしょう。

・中性脂肪の材料になる食べ物を控える

中性脂肪の材料となる食べ物を控えることも大切です。中性脂肪の材料となるのは、脂質の多い牛肉や豚肉などの肉類、果物や菓子・嗜好品などの糖質が多いなどです。このような食品は控えるようにすると良いでしょう。

・中性脂肪を下げる食べ物を意識的に食べる

中性脂肪を下げる食べ物としては、糖質や脂質の吸収を抑える食べ物を積極的に意識して摂ることも大切です。

たとえば、糖質や脂質の吸収を抑える食物繊維を多く含んだ海藻やきのこ・野菜などを摂るようにしましょう。また、青魚に含まれるEPAは中性脂肪を下げる効果がありますので、青魚も意識して摂ると良いですね。

消費カロリーを増やす運動療法

食事療法による中性脂肪へのアプローチはとても大切ですが、同時に運動によってエネルギーを消費することも大切です。

中性脂肪を貯めないためには、エネルギーを燃焼させる軽い運動を取り入れましょう。

中性脂肪を燃焼させる効果的な運動は、有酸素運動です。ウォーキングや軽いジョギング・ヨガなどは、酸素を取り入れながら行えるおすすめの有酸素運動です。

有酸素運動でより効果的に中性脂肪を燃焼させるためには、20分以上継続して行うことや、毎日継続して行うことが大切です。無理のない範囲で、運動による中性脂肪の燃焼を行い、中性脂肪を下げる努力をしましょう。

治療が難しくなる前に、早めに受診しましょう

いかがでしたか?中性脂肪が高くなりすぎると、薬物治療を受けなければならなくなる可能性があります。しかし、薬物治療は副作用も伴う場合がありますので、できるだけ避けたいものです。

中性脂肪の治療が難しくなる前に、早めに病院に受診し、正しい治療を受けるようにしましょう。軽いうちに治療を受けることで、食事の改善や運動療法などで治療が行えます。

健康診断で数値が高いという場合には、迷わず病院へ受診してください。病院は、かかりつけの内科でも大丈夫です。かかりつけの医師であれば、いろいろ相談もしやすいですね。

自分で判断をせず、医師の判断によって、中性脂肪の治療を行っていきましょう。

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